2011年6月14日火曜日

電子ドラム 増設 Roland TD-3を使ってTD-20Xに増設する。

TMC-6を使って増設する方法がDrummer Japan様で紹介されています
私は、TD-20KX-S以前にTD-3KW-Sを購入していたので、TD-3をTMC-6の代わりにして増設してみました。
パーカッション・パートを利用しているため、設定に制限がありますが、無事に増設できたのでその設定方法を紹介したいと思います。

TMC-6で増設する方法と同じで、TD-3に接続したパッドでMIDI信号を送信し、TD-20Xのパーカッション・インストを鳴らします
ですので、MIDIケーブルが1本必要です。

設定の操作は、メーカ配布のマニュアルを参考にしてください。
必要があればご用意ください。Rolandサポート 取扱説明書

必要な設定
TD-3
  1.  パッドのMIDIノート・ナンバーを変更する。
TD-20X
  1. パーカッション・パートのMIDIチャンネルをCH10に変更する。
  2. TD-3で設定したMIDIノート・ナンバーにパーカッション・インストを設定する

設定を行う前に、ケーブルを接続します。

例えば、スネアのパッドをこの状態で叩くと、TD-20Xのスネアが鳴ります。
鳴っていなければ接続系か音量を確認してみてください。



TD-3の設定
1.  パッドのMIDIノート・ナンバーを変更する。
上記のようにスネアを叩くとTD-20Xのスネアが鳴るのは、TD-3が発信しているMIDIノート・ナンバーがTD-20Xのスネアトリガーに対応しているからです。
TD-20Xのトリガーと重複したくなれけば、それ以外のナンバーを使う必要があります。

まず、各々のモジュールに設定されているMIDIノート・ナンバーを確認します。
(マニュアル参照 TD-3:page61 TD-20X:page139)

TD-20XはMIDIノート・ナンバー22~59(除24, 54, 56)がトリガーに占有されているので、それ以外のナンバーを使います。
変更の仕方は、マニュアルを参照ください。
(TD-3:page60 パッドのMIDIノート・ナンバーを設定する)

ちなみに私は、タム1~3をナンバー19~21に変更しました。

なお変更すると、そのプリセットでトリガーが鳴らなくなるので、使わないプリセットで変更すると良いでしょう。


TD-20Xの設定
1. パーカッション・パートのMIDIチャンネルをCH10に変更する。
TD-3は送受信するMIDIチャンネルが10固定なので(TD-3:page63)、TD-20Xのパーカッション・パートが受信するチャンネルも10に変更します。
(TD-20X:page117 MIDIチャンネルを設定する)

TD-3以外のモジュールで、MIDIチャンネルが可変であるなら、チャンネル10以外でも双方のMIDIチャンネルを合わせれば使えると思います。

 
2. TD-3で設定したMIDIノート・ナンバーにパーカッション・インストを設定する
(TD-20X:page74 パーカッション・セットを設定する)
マニュアルに沿って「PERCUSSION SET EDIT」の画面までいって、パッドを叩けば対象のMIDIノート・ナンバーが選択されます。

そこから、自分の使いたいパーカッション・インストを選択します。
なお、パーカッション・セットは1~5までプリセットされているので、セット6を使うと良いでしょう。
インスト毎の詳細設定はpage75を参考にしてください。



設定はこれで以上です。
確認していませんが、要は「MIDIチャンネルが10(ないし可変)で、各トリガーのMIDIノート・ナンバーが変更でき(ないしTD-20Xのトリガーと重複せず)、MIDI OUTがあるモジュール」であれば、同様の設定を行うことで増設が可能なのではないでしょうか。

また、ハイハットコントローラFD-8も同様の手順で送信MIDIノート・ナンバーを変更することで、インストを割り当てることが出来ました。

ただ、音は出たものの、元々のベロシティが著しく小さいためか、TD-3側の設定をいくら変更しても、演奏に対してちゃんと発音してくれませんでした。


とあるサイトには「TMC-6を使えばFD-8もキックペダルとして使えるようにできる」、みたいなことが書いてあったのですが…。

2011/10/04 追記。TD-3側のパッド・センシティビティーを最大値まで上げることで、一応使えるかなレベルまでにはなりました。
ただ、FD-8のそもそもの仕様なのか、踏み込みの浅いところでは反応が今一で、しっかり踏み込んだところでないと音量が出ません。
ベロシティ・カーブをLOUD2に設定してみても今一。



注釈:マニュアルを熟読したつもりですが、MIDIの知識は疎いので所々用語が間違っているかもしれません。ご容赦頂きたく。



ROLAND V-Drums TD-20KX-S Roland TRIGGER MIDI CONVERTER TMC-6


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2011年6月13日月曜日

電子ドラム 互換 Yamaha DTX-MULTI 12をRolandのトリガーパッドで使ってみる

逆はこちら。

RolandとYamahaの電子ドラムのトリガーパッドに互換性があるか、タイトルの通り検証してみました。

【注意】この検証は動作の完全性・安全性を保証しません。ご利用は自己責任でお願いします。

■ 方法
Yamaha DTX-MULTI 12の空きトリガー入力端子(FOOT SW/HH CTRL/13~17)に、
Roland TD-3KW-S と TD-20KX-Sのトリガーパッドをそれぞれ付けて反応があるか検証した。

また、13と14/15(16/17)については、Yケーブル(Fig.1 CLASSIC PRO/YSP221)を使い、同じトリガーパッドを2つ使う検証も行った。

Fig.1 Yケーブルを利用

なお、著者はYamahaのトリガーパッドを持っていないため、それとの比較は出来なかった。
そのため、感受性や音量の再現性など細かい部分は無視しており、反応の有無だけを結果とする

■ 結果
結果は表の通り。要約すると

  • モノラルとしてなら一応反応する。 (リム側は反応しない)
  • RolandのハイハットコントローラはYamaha DTX-MULTI 12では反応しない。



DTX-MULTI 12


Foot SW HH CTRL 13 Yケーブル使用 14/15 (16/17) Yケーブル使用
TD-3KW-S PDX-8 × ×
PD-8
KD-8 × ×
CY-8
CY-5
FD-8 × × × × × ×
TD-20KX-S PD-125XS × ×
KD-140 × ×
CY-15R-SV
>Edge
CY-14C-SV
VH-12-SV
>CTRL × × × × × ×









○:ステレオ(2トリガー)で反応する
●:一応2トリガーで反応するが、反応が甘い
△:モノラル(1トリガー)で反応する
×:全く反応しない

□ 備考
  • クレッシェンドは一応出来る。(ダイナミクスが反映される)
  • DTX-MULTI 12のプリセットと比べると、Rolandのパッドでは若干音量が落ちている気がする。
なので、Rolandのパッドトリガーでも、こういうセットが一応使える。
■ 結論
Yamahaの3ゾーンには対応していないものの、モノラルパッド(1トリガー)としてなら、一応音は出るようです。
ただ、私がDTX-MULTI 12を購入する際に、Rolandのパッドトリガーで互換性があるかどうか楽器店員さんに伺いましたが「使えない」と回答されました。詰まる所、メーカ側はこんなこと保証していないということでしょう。この検証を行った私も保証しません。応急処置的に使うのであればともかく、理由がない限りは純正品を使うべきです。

Roland TD-4K2-S ローランド純正ドラムイス+キックペダル付きスタートパックDAPオリジナルセット ROLAND V-Drums TD-20KX-S YAMAHA エレクトリックパーカッションパッド DTX-MULTI12



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2011年6月4日土曜日

ドラムを始めよう ドラム for ビギナー 初心者

ドラムを始めて見たい…でも何からしたらいいか分からない。
そんな悩めるあなたにお送りします。
さしあたってやることは次の3つです。

  1. ドラム用のスティックを買う
  2. スコア(楽譜)を買う
  3. 基本のリズムを練習する
1. ドラム用のスティックを買う

楽器屋さんに行って、ドラム用のスティックを買います。
私がおすすめする唯一のポイントは「太すぎないこと」です。太いととたんに操作しにくくなります。
自分の体格によって適当なサイズは異なりますが、太さ14~15mmが適当だと思います(殆どの商品が太さ・長さを表示しています)。
触ってみてなんとなく感触を確かめ、自分に合うだろうスティックをチョイスします。

迷ったら自分の気になるドラマーが使っているスティックとかで良いです。
結局の所消耗品ですし、何回も買い換えるつもりで。

他の機材(練習台・メトロノームなど)もあるとベターですが、とりあえず座布団でも叩いていれば十分です。

Pearl 110H Pearl TPX-10 Dr.Beat DB-30
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2. スコア(楽譜)を買う

ドラムを始めたいということは、一曲はやりたい曲があるかと思います。
まずはそのスコアを入手します。
逆に、販売されているスコアから、初めにやる曲を選択するとベターでしょう。

やりたい曲のスコアが無いという場合もあると思います。
そういう曲はとりあえず端に置いておきます。
いきなり採譜(耳コピー)から始めるのは大変です(無理とは思いませんが、かなりの熱意が無いと出来ないかと)。

1曲単位・アルバム単位などで売っています。
また、バンド形式か弾き語り形式で売られていることが大半なので、バンド形式のものを買います。
オフィシャル製の方が原曲に忠実らしいですが、とりあえずは何でも良いでしょう。

可能であれば、
  • テンポが速い曲(bpm200オーバーは結構厳しいかと)
  • ドラムの手数が多い曲(ジャンル的にはFusion, Progressiveなど?)
は避けます。単純に、ビギナーには難しいはずなので。

また、最初は完コピ(楽譜通り)にする必要はないと考えます。どんな形でも一曲通せることのほうが大切です。
ドラムはメロディ楽器(ギターなど)より自由度があります。なので、難しいところはとりあえず簡単なフレーズにアレンジしておくのが1つの手です。
(ただし、これをあまりやり過ぎると成長できなくなってしまうので、バランスを考えつつで。)

"バンドスコア" searched by amazon



3. 基本のリズムを練習する

事、Jazzを除くジャンルでは「8ビート」(Jazzでは4ビート)というのが基本になってきます。
これのスタンダードなフレーズをいくつか出来れば、極論大概の曲は合わせることが可能です。
財布に余裕があれば、ドラムの基礎教本を購入してルーディメンツをやるとベターでしょう。

基本のリズムが出来るようになったら、次はスコアを見つつ好きな曲にトライしてみてください。

是非、バンドにもトライしてみてください。
一人で叩くのとは違った世界が見えます。

新・ドラマーのための全知識 (全知識シリーズ)


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